shopify(ショッピファイ)のメリット/デメリット【開始3か月時点】

カラーミーショップからの乗り換えで選んだEC用CMSが『shopify』。検討・構築を始めてから3か月ほど経ちました。実際に使っているショップの感想として、現時点でのメリットデメリットや将来性について思うところを記録しておきます。

デメリット

Shopifyのデメリット。おおむね予想通りといったところでした。

言語の壁がやや残っている

shopifyは海外発祥のシステムなので、もともと英語前提で作られています。日本法人があって日本語化も進んでいますが、英語アレルギーの人だと難しいかもしれません。

Shopifyの機能を拡張してくれるアプリは海外製が多く、ほぼ英語です。ドキュメントも操作説明もサポートもすべて英語で行わなければなりません。ただ、Google翻訳で何とかなります。管理画面やヘルプはだいたい日本語なっており、わかりづらいところはありません。

デザインを一気に着せ替えできるテーマも、公式テーマの一部以外は英語であることが多いです。こちらも日本語化(例:price→価格)はShopify管理画面から行えるので問題はありません。shopify自体が多言語化を前提としているCMSなので、翻訳はスムーズに行えます。

表示速度がやや遅い

これが一番ネックかもしれません。商品を数個登録したほぼ初期状態ですら表示が遅いです。商品ページやコレクションクリック後に引っかかるような一瞬の間があります。サーバが重くて遅いというよりデータ置き場が遠くて遅くなっているような気もします。サーバはカナダにあります。

当社は商品点数が多い型番系ショップを運営しているので、多数の商品を見せるためのテーマが必要になります。機能性と表示速度はトレードオフなので、やや重めのテーマを使っています。表示速度との戦いはしばらく続くでしょう。

ただ明るい材料も3つあります。

  1. 高速化アプリがある
  2. テーマによってはデフォルトより早くなる
  3. shopifyが高速化へ意欲的

今後に期待し、動向を注視していきたいと思っています。

日本の商習慣とずれている部分がある

カナダ発のシステムなので商習慣的に日本の常識と相いれないところがあります。

たとえば、

  • 代引きの手数料を徴収できる機能が無い
  • 営業日カレンダーが無い
  • チェックアウト画面をカスタムできない

などが困った点でした。当社は現在のところ、代引きは採用せず営業日カレンダーはGoogleカレンダーを埋め込み、備考欄はチェックアウト前に表示させています。(shopifyPlusならチェックアウト画面をいじれるらしいが、20万/月と高額)。

コスト高にもなる

使い勝手のいいアプリはほとんど有料です。あれもこれもと入れていくとすぐ月額数万円に達するでしょう。これはショップが扱う商品や業界次第ですが、多くの商品を扱う型番系ショップだと必要なアプリが多くなります。

商品データをCSVで入出力するアプリ、検索機能を拡張してたどり着きやすくするアプリはほぼ必須。これについてもいろいろ調べたので後日書く予定です。

ただ、無料アプリでも多くのことができます。レビュー、カスタムメタフィールド、高速化、メルマガといった使用頻度が高い部分に無料アプリを使えるのはありがたいところ。

メリット

ここからはshopifyのメリットです。

コストが安い

先ほどのコスト高と相反してるように思えますが、これも事実。アプリによる拡張機能を欲張らなければ月額$29の低価格で運用できます。それでも基本機能が劣るわけではないのでほとんどの店には必要十分でしょう。事業運営はタイミングよって別のことに注力しつつスローダウンするときもありますが、その場合でも負担が少ないのは大きな優位性です。

価格面の優位性を支えているのは使用料の低さだけでなく、多くの無料機能でした。たとえば、SSLが無料。ブログが何個でも無料。AmazonPayも月額無料。カードの月額基本料が無料。ついでに取引手数料も無料です。(shopifyぺイメントを無効化していれば2%程度かかる)

これらを総合すると、単純価格でもトップクラスの安さです。日本製格安ショップ作成サービスは他社からもいくつかでていますが、制限が多くあります。再安価なプランだと商品が数十以下だったり容量が限られていたりで、とても小規模のショップまでしか作れません。shopifyなら普通に使えます。

デザインが整っている

個人的にかなり重視した部分です。整ったテーマが無数にあるので、デザイナーいらずで時間もコストも削減できます。特にthemeforestなどサードパーティ製テーマプラットフォームがあるのが大きく、安価あのにデザイン性・機能性に優れるものを入手できました。ただ、速度面では公式テーマにかなわないものがほとんどなので速度のチェックは必須です。

厳選された機能が実装されている

必要とされる機能が高いレベルで実装されています。直感的に使いやすく、どの機能も精査されて絞り込まれ実装されている感があります。ブログ・コレクション、メニューといったフロント側、商品や顧客管理、分析といったバックヤード側どちらもです。利用者が少ないので開発をやめますというリスクは低いと思われます。

将来の拡張性が高く、柔軟

shopifyは先ほど挙げたコレクションやメニューで多角的に見せるのが行いやすいシステムになっています。

アプリ数も多く、言語の壁さえ乗り越えれればだいたい何でもできそうだと感じます。上位のshopifyPlusプランがあるので、事業の拡大をするときでも移転せずにすみそうです。

ECのハブになりうる

楽天は楽天エコシステム内に店舗を囲い込むスタンスです。Amazonは一等地を相応の価格で出店者に提供しています。shopifyはどちらとも違うスタンスで、自社ビジネスのベースになることを目指しているように思えます。今のところ当社は無縁ですが、POSやSNSでの販売もできるのでEC参入の飲食店や雑貨店では強みになるでしょう。

現時点での総括

shopifyにはメリットデメリットありますが、長く使い続けてビジネスの基盤にしたくなる魅力がありました。飲食店や小規模ショップ、特に実店舗を持っているところだとより大きなメリットがあるはず。もちろんバックボーンの強固さを活かして品数が多い当店のような型番系ショップのベースにもできます。

shopify自体が事業として成長拡大していること、楽天との連携など日本でのビジネスに注力する姿勢であることから考えても、小規模事業者としてshopifyは正しい選択だったと感じます。

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